前回の話の続きです
今回の話は、前回の記事続きです。
脱サラして気づくことって沢山ある。
特に思い知らされるのが、「それまでの自分が、いかに会社に守られていたのか」である。学校を出てすぐさま就職すると、会社に守られているのが普通になって、いざ「守り」が外れてしまった時に困惑するのだ。
今回は僕が困惑したことを中心に良いところ悪いところをまとめたいと思う。
サラリーマンと自営業を比較!Part2
1.社会的地位
人は平等だ。そんなのは今の日本にとっては当然だろう。
だけど、残念なことに「自分がどこに属しているか、どこに属していたか」っていうことで、第三者から勝手に判断されることは多い。
例えば出身大学。いい大学を出ていれば、「できる人」と判断される。いい企業の名刺を差し出せば、「金持ち、しっかりした人」というイメージをもたれる。
初めて人と接する時、その人がどこに所属しているのかが分かるだけで、評価が大きく違うのだ。
では自営業はどうだろうか?
特に僕のように一人でやっている人間は、「胡散臭い人」という扱いになる。下手すると無職だ。ちゃんと開業届も出してるし、青色申告もしてるけど、そんなものは何の判断材料にもならない。
自分がどんな人間で、どんなことをやっているのかを詳しく聞いてもらわないと、変な目で見られることが多いだろう。そもそも、話を聞いてもらえないかもしれない。
この件で僕が一番困ったのが、当時の彼女(今の嫁さん)の両親に挨拶に行った時。
僕が親の立場だったら、やっぱりどこか(できればいいところに)属している人間に娘を嫁がせたいと思うもの・・・。
2.仕事のリスク
僕のように自営業で個人で仕事をするのと、企業に勤めて仕事をする場合、どっちが仕事を失う可能性は高いだろうか?
まぁ、やる内容と会社・個人の資質によるものが大きいんだけど、確率的には自営業の方が圧倒的に高い。人の数、業務の数、アイディアの数・・・やはり「企業」に務める方が長くその仕事が続けられる、と言うのが一般論だ。
もちろん企業も倒産するリスクもあるけど、相対的に体力も信用もない個人の方が廃業しやすいのは僕も同意する。
でも一方で会社勤めはパワハラ、モラハラ、マタハラみたいに人間関係による重圧から精神を病むことも多い。これで仕事を辞めることになるのなら、個人でやった方が良いかなと僕は思っている。
3.税金、健康保険、年金
税金、保険、年金等に関しては、圧倒的に会社勤めの方がメリットが大きい。会社を辞めて自分で事業を始めようと思う人は、まずこのポイントをしっかりと理解してから行動に移すべきだと思うし、過去の自分にそう言ってやりたい。
会社勤めの場合、税金、保険、年金はすべて会社がやってくれる。何も考えなくていい。でも、自営業となるとすべて自分でやらなくてはいけない。時間的にも金銭的にも負担が大きくなるのだ!それぞれ見ていこう。
(1)税金
サラリーマン:源泉徴収
自営業者:確定申告
サラリーマンなら給与から税金分が天引きされるから、何も考えなくていい。本当に楽だ。でも自営業となると、きちんと帳簿をつけて毎年確定申告をしなくちゃいけない。本当に面倒だ。
いやなら税理士に頼むっていう手もあるが、お金が掛かるのは言うまでもない・・・。僕は青色申告用のソフトでやってるけど、やっぱり確定申告のシーズンは気が重い。
(2)健康保険
サラリーマン:社会保険
自営業者:国民健康保険(国保)
国民皆保険の日本だ。
サラリーマンなら社会保険に、自営業やフリーター・無職ならば国民健康保険に入らなくてはいけない。これは決まりだ。
問題はその金額だ。社会保険と国保なら計算方法も違ってくるが、どちらとも所得に応じて高くなるのは同じ。でも、社会保険に関しては会社が半分出してくれているから、サラリーマンは半額で保険に加入できるのだ!
しかも国保は高い。
何故かと言うと、退職した年寄りの多くが国保加入者で、その人たちの保険料を支えていかないといけないから。全くの健康体なのに、毎月何万円も飛んでいくのがアホらしくなる。
(3)年金
サラリーマン:厚生年金
自営業者:国民年金
年金においてもサラリーマンと自営業者では差がついてしまう。
サラリーマンは退職後に多くの年金がもらえる厚生年金、しかも会社が半分出してくれる!でも自営業は国民年金。
会社によっては厚生年金に加えて企業年金だったり、確定拠出年金に入れるところもある。至れり尽くせりだ。
一方で自営業は国民年金だけ。
将来について考えるのなら、自分自身で国民年金基金とか確定拠出年金、更には個人年金に入っておく必要がある。悩むのだ・・・。
記事を書いていて思いました。
この記事を書いていて、自営業って修羅の道???って思いましたよ。
人によっては好きなことをやって金を稼げたりするんだけど、いいことばかりじゃないんだよね。
僕としては、サラリーマンの方が優遇されているように思えます。
でも、それが分かっていても今の方が幸せですよ。