ネットがない時代の方がよかったことTOP10が面白い!
先日、R25にて「ネットがない時代の方がよかったことTOP10」が発表された。
色々と気になる回答があって結構面白い。
1位 今ほど“個人情報”の扱いがうるさくなかった
2位 悪意ある情報やデマが際限なく広がり、残り続けることはなかった
3位 今よりも(他人との)会話が多かった
4位 メールだけで済ます一方的なやりとりはなかった
5位 待ち合わせにドキドキがあった
6位 読書する時間がもっと多かった
7位 いつでもどこでも連絡されてしまうようなストレスはなかった
7位 「ネットに繋がらない不安」なんてものとは無縁だった
9位 ラブレター(手紙)があった
10位 ITに強い若いヤツに偉そうな顔をされずに済んだ
どれもネット社会の弊害と言えるかもしれない。
全体的に直接的な、アナログな人間関係が減ってしまったってことだろうか。
そして気になるのが10位だろう。
これは一種の「デジタルデバイド」である。急速に発達するネット社会に対応していく人間とそうでない人間の間には大きな溝が出来上がる。現在のビジネスではネットは必須不可欠。使いこなせなければ若いヤツに頼まなければいけないのだ。
僕がネットを始めたのは・・・
思い出すと、僕がネットを始めたのは2000年。高校2年生の頃だ。
当時はISDNの回線で、今と比べるととんでもなく遅くて高かった。一度ネット接続料5万円程請求されて親に怒られたことがある。
クラスメイトの多くが「インターネット」なんて名前くらいしか知らなかったから、僕は優越感を感じてネットをしていたし、背景が真っ暗なアンダーグラウンドなサイトを見て興奮していた。
ネットってすげぇなぁ・・・と。
ネットが広がってきて
ネットに誰もがアクセスできるようになったのは携帯電話の恩恵が大きい。特に昨今のスマートフォンはどこにいてもネットに接続してパソコンと同じサイトを見られる。高校生・大学生だったころの僕にとっては夢のような存在だ。
ネットがあれば、自分の意見を自由に発信できる。ある報道機関が捏造を続けて国民をだまし続けてきたことも明らかになった。マスコミが世論をコントロールできる時代ではなくなったのだ。
しかし当然のように弊害は起こる。
例えば炎上問題。書いた・言った本人すら意図しないことでも大きく話題になり、謝罪に追い込まれる。ある意味相互監視社会だ。ジョージ・オーウェルの1984年を思い出す。
写真や動画をアップしようものなら永久にネットから消え去ることも無いだろう。忘れ去られることもできない。ネットは扱いが難しいのだ。
ネット無しの社会はもう考えられない
色々と書いたが、僕にとってインターネットは生命線だ。これが無いと飯が食えない。だがこれは僕だけではない。多くの人にとってネットからは離れられないのだ。
冒頭の「ネットがない時代の方がよかったことTOP10」は古き良き時代を思い出しただけの話で、実際にその時代に戻りたいかと言われたら僕は絶対にNOだ。
今の10代、20代は物心ついたらネットがある世代だ。僕は子供の頃、両親の子供時代にはテレビが無かったと知って、「一体何をしてたんだ!!」と思ったことがある。きっとこれから育つ子供たちはネットがなかった時代があることを知って、同じことを思うだろう。
Video killed the radiostarからThe internet killed the vidostarだ。
テレビのおかげでラジオが衰退し、インターネットのおかげでテレビが衰退する。
今はまだネットの過渡期だと思っている
インターネットは技術そのものだが、人が使うことで命が吹き込まれ、有機的な繋がりになる。今はまだ人が、社会が「ネット社会」に慣れていないのではないだろうか?
高齢層と若齢層のデジタルデバイド、若者のネットリテラシーの欠如。
あと一世代くらい時間が過ぎたら、みんながネットに慣れて来るだろう。その時のネットがどんな存在なのかは気になっている。